感方恋薬-かんぽうこいやく-
良くこんな口から出任せが、すらすらと出てくるんだ?こんな事ばっかししてたら、あたしの将来は詐欺師じゃないか?其れだけは、絶対に嫌だ。


「へぇ、そうなんですかぁ」


ほら、幸は全然疑わない。良心の呵責と格闘して見た物の好奇心が絶対的にあたしを支配しているのが、ひしひしと実感できる。


 「じゃあ、薬品保管室には入れますから、放課後、此れが揃うかどうか調べてみます。僕も聞いた事無い物も有るんで、期待はあんまりしないで下さい」
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