感方恋薬-かんぽうこいやく-
「なら、良いんですが…で、ちょっとお願いなんですが」
「な…何かな?」
「あの、巻物に書いて有った薬、作って見ても良いですか?学校の薬品保管庫の中に有る物で何とか出来そうなんですよ。貴子さんは、あれで何が出来るのか何となく分かってるみたいですけど、その考えて居る効果が本当に有るかどうか確かめて見たいんです」
幸はあたしの眼を真っ直ぐ見詰めながら熱く話したが、あたしはその視線に耐えられずに、眼をそらしてしまった。
薬を再現するか…でも、ただ薬品を調合しただけでは、期待される効果は無い筈だ。あれは、呪術用の薬の作り方だ。
「な…何かな?」
「あの、巻物に書いて有った薬、作って見ても良いですか?学校の薬品保管庫の中に有る物で何とか出来そうなんですよ。貴子さんは、あれで何が出来るのか何となく分かってるみたいですけど、その考えて居る効果が本当に有るかどうか確かめて見たいんです」
幸はあたしの眼を真っ直ぐ見詰めながら熱く話したが、あたしはその視線に耐えられずに、眼をそらしてしまった。
薬を再現するか…でも、ただ薬品を調合しただけでは、期待される効果は無い筈だ。あれは、呪術用の薬の作り方だ。