感方恋薬-かんぽうこいやく-
その間、眼に入ったのだが、右斜め前に座っている幸が、妙に熱心に何かのノートを呼んでいる。


そして、すこし頭を抱えながら、ノートに何か書き込んでいる。


次の授業は英語だ。


指名される可能性が有るのだろうか?しかし尋常じゃない熱心さと言うかオーラと言うか何か近寄りがたい熱気がにじみ出していた。


意味が良く分らなかったので、まぁ、何か玩具になりそうな物でも発見して其れに熱中してるんだろうと思って彼から視線を外して、窓の外を見た。
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