感方恋薬-かんぽうこいやく-
ここは、何とか紀美代を思い止まらせて真っ当な人生の道に戻さなければ、又、爺に訳の分からない説教を食らいそうな気がした。


「でも、貴子さんの言う通りの人かも知れませんが、私、彼の事が好きなんです」


あたしは、一応、なんで幸が好きなのか一応聞いて見た。


「ねぇ、紀美代、どうしてあいつが好きなの?あいつの何処が良いの?」


その問いに紀美代は更に顔を紅に染めて答えた。


「や、優しそうなところ…」


あ~純愛まっしぐらだねぇ。


青春だよホントに普通ならね。
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