感方恋薬-かんぽうこいやく-
と、其処まで思った瞬間、棒の様な物で、頭を、パカンと叩かれる衝撃であたしは現実の世界に引き戻された。


「ん?」


あたしは、きょろきょろと周りを見渡した。そして正面に幸が立っている事に気が付いた。


「あれ、あたし、何してたんだって?」


その言葉に幸は少し残念そうに


「あ~効果が切れてしまいましたねぇ。今度こそ、上手く出来たと思ったんですが。


「うまく出来たって?」


「はい、例の惚れ薬です」


「ひょ、ひょっとして、其れをあたしに使ったの」


「はい、使わせて頂きました。でも、失敗みたいですね、正気に戻られてしまった様ですので」
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