感方恋薬-かんぽうこいやく-
「効く人と効かない人が居るんじゃ完成した事になりません」


「風邪薬だってそうじゃ無い?効く人も居るし、効かない人も居るし、ちょっと目先を変えて見たら?」


「はぁ、それは最もで御座いますが…」


「他の人で試して見たらどうかしら?」


「他の人と言われましても、女性の友人は貴子さんしかおりませんし」


「じゃあ、あたしが紹介してあげようか?」


「え?」


「うん、だから、あたしの友達で良ければ紹介しようかって…」


幸はその言葉に少し動揺した。


何故こんな事で動揺するんだ幸。


別に宇宙人の女の子を紹介しようって言う訳じゃ無い。
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