感方恋薬-かんぽうこいやく-
幽霊部員に甘んじて居るとは言え文芸部員、どちらかと言えば、線の細い、はかなげな雰囲気が漂う知的な美青年が好みなのだよ。


随分男にうるさいな、鏡を見ろといわれそうなのだが趣味は趣味。


それでいいじゃない。


理想とは追い掛ける為に有る物だ。


もし、それを捕まえてしまったりしたら理想はすぐに現実へと、その身を変えてしまう。


うん、さすが文学部。


考える事が違う。


なに?考えるだけなら誰でも出来るって?
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