感方恋薬-かんぽうこいやく-
ACT3 恋薬の傾向と対策

第1節

さて、この薬、いくらふっかけてやろうか…何だか良く分らないが、ワクワクするのを抑え切れなかった。


         ★


今朝のあたしは一味違って居た。


何故か?


昨日の薬作りに裏打ちされた自信とでも言うか、激しい気分の高揚と言うか、何時もなら朝もぼさぼさの頭で洗面所にぼーっと降りて行って、顔を洗うまで眠っているのと同じ様な状態だったのに。


青春とは眠い物なのだ。


しか~し、今朝はぱっちりと目が覚め、


朝日の輝きも清々しく心まで現れる様な気分だった。
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