砂漠の王と拾われ花嫁
深くはないが落ちた事にビックリした莉世は右手と足をばたつかせた。



「落ち着くんだ」



ラシッドに手を差し出されその手を掴む。



グイッと力強く持ち上げられた莉世は草の上に倒れた。



「ゴホッ、ゴホッ・・・」



「びしょぬれだ」



濡れた身体は寒さに震える。



ラシッドは立ち上がると近くに転がっていた枯木を手にした。



「すぐに火を炊く そこから動くな」



きつい声で言われて莉世は石のように動かなかった。




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