砂漠の王と拾われ花嫁
「リセ、すまない・・・・」



いきなり謝られて莉世は驚いた顔をラシッドに向けた。



「お兄様、何を・・・・?」



誇り高き砂漠の王が謝っている。


莉世は戸惑う。



「一番大事なのはお前なのに・・・お前を傷つけていた・・・・」


「お兄様・・・・」



莉世はかぶり振る。



一番大事だと言ってくれた・・・・。


お兄様は私の事を嫌になっていなかったんだ・・・・。


ラシッドの気持ちを知り莉世は目を閉じて大きく息を吸った。




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