砂漠の王と拾われ花嫁
「もう2度とこんな事はなさらないでくださいませ」


マハルの言葉に莉世は頷いた。



「お腹がお空きでしょう 今すぐお食事をお持ちいたします」


そう言ってマハルは部屋を出て行った。






「リセ」


マハルが出て行った方を見ていた莉世はラシッドに呼ばれて視線を動かした。



「お兄様、お体の方は・・・?大丈夫ですか?」



眉を下げて聞く莉世は愛らしい。



「もうなんともない 早く元気になれ」


莉世の右手をギュッと握った。




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