砂漠の王と拾われ花嫁
「リセ・・・・目覚めたのか?」
気が狂いそうな莉世の耳にラシッドの声が聞こえた。
マハルにすがり付いていた莉世の腕の力が抜ける。
莉世はラシッドの方へ視線を移した。
ラシッドの黒い瞳と莉世のグリーンの瞳が合う。
「・・・リセ 心配したぞ」
「お兄様っ!」
莉世は倒れこむようにラシッドの身体に抱きついた。
その姿をアクバールたちは見て安堵した。
マハルなどは涙を流して喜んでいる。
「侍医、アクバール、マハル・・・心配をかけたな」
莉世を抱きしめたままラシッドは3人に言葉をかけた。