[短編]愛しているから


「翔、おいで」




父はニコリと笑いかけ手を差し出す




僕は抵抗せず近寄る





「母さんとお別れだ。最後に抱きしめてやりな」



言われるがままに僕は母を抱きしめた



力強く抱きしめることは出来なかった




きっと、傷が当たって痛いだろうから
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