音楽バカ

──数日後。

「田尾たちは来てるか?」

菅波は2年に訊いた。
美音の言うとおり、まだ誰もやめてないが、数人の欠席者が出始めていた。
そのうちの何人かは置いといても、2年生の3人は明らかなサボりだ。例の石橋が渇を入れた後輩たちである。
もっとも彼女たちは来ても練習をしていなかったのだが…。
鈴木たちは顔を見合わせた。

「サボり…じゃないですか?」

「あの子たち、うちの部が好きじゃないんです。」

じゃあ何でいるんだよ。
さっさとやめろよ。
3年の数人からヤジが飛んだ。2年は小さくなった。

「クラスでもあのメンバーでいるし喋るのが好きなんです…たぶん。」

確かにこの部の先輩とは全く連まない。連んでもこの部の3年ではなく、少し頭が軽い感じの奴らとだ。

「宮路…どうする?」

その割には遙が来るときだけきっちり出席する。恐らく3人とも遙に懐いている。

「あぁ、ムカつく。」

正直、これ以外に言葉が出ないのが事実だ。

「シメる、あたしが。」

「おぉ、怖いな。
 でもそれはやめとけ。」


菅波は、はははっと気の抜けた声で笑った。希良には腹立たしく聞こえる。

「なんで?
 あたし結構本気で言ったよ?」

「わかってる。
 でも今の俺たちが何か起こしたら内申に影響する。」


急に現実に引き戻され、希良は俯いた。
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