旦那様は高校教師


「お待たせしてすみません…」



コーヒーとココアを飲み終わった丁度その時、売店の人がカフェへ駆け付ける。



「自己紹介が遅れました。店長の白木久里子です」



白木さんは丁寧にお辞儀をする。



「後の2人は村瀬珠美さんと戸川穂波さん。明日、紹介しますね」



白木さんがニッコリ微笑む。



うわっ、笑顔が素敵。



日々お客様と接していたら、こんな笑顔になるのかな?



「シフトは私が勝手に組んじゃったけど、都合が悪い日を早めに言ってくれると、調整するから」



テーブルにB5サイズのシフト表が置かれる。



「まずは明日なんだけど、この印が朝の9時出勤で、こっちの印が12時出勤·····」



白木さんは1ヶ所1ヶ所指で示しながら、シフト表の見方を教えてくれた。



「分かりました。有り難うございます。明日から宜しくお願いします」



「此方こそ明日から宜しくね。南条が来てくれて本当に嬉しい♪有り難う。其れでは、私は此れで失礼します」



白木さんは私と心ちゃんに綺麗なお辞儀をすると、売店へ戻って行った。





< 234 / 743 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop