旦那様は高校教師


「じゃぁ向こうでね♪」



村瀬さんは私達に手を振り、岡本さんの車に乗り込む。



「俺達も出発するか!!」



「はい♪」



私達が岡本さん達を追い掛ける形で、会社を出る事になった。



公園の近くの駐車場へ入ると、村瀬さんが手を振って迎えてくれる。



あっ…車に乗っててもお祭りの音が聞こえる。



車が進むにつれ、其の音はどんどん大きさを増す。



凄く賑やかなんだろうなぁ~。



早く行きたい♪



心ちゃんは岡本さんの車と並ぶように、華麗にハンドルを切り停止させる。



エンジンを切った後心ちゃんはすかさず車を降り、助手席のドアを開けてくれた。



「足元、気を付けて」



「有り難う」



差し伸べられた手を握ると、そっと引き寄せてくれる。



其の然り気無さが、また私の心をキューンとさせた。



フフッ♪優しくて素敵な旦那様♪





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