旦那様は高校教師
「し…心ちゃん!?」
ほたるは慌て出し、足を引っ込めようとする。
「いいから下駄脱いで?」
ほたるは観念し、俺の肩に手を置き下駄を脱ぐ。
俺はその足をそっと取り、自分の膝へ乗せた。
うわっ!!此れは酷い!
痛かっただろな…。
下駄が新しい為、鼻緒で磨れて皮が剥けていた。
もっと早く気付いてやれば、痛い思いさせずに済んだのに…。
「ほたる、絆創膏持ってる?」
「確か……あった!!」
ほたるから絆創膏を受け取り、傷にそっと貼った。
「ちょっとだけ痛いの我慢してくれるか?」
俺は現在地から一番近い、噴水広場へほたるを連れて移動。
此のまま歩き続けても傷が痛み、祭りを楽しめる気分じゃない。
今は足を休める事が肝心だからな!!