旦那様は高校教師
歩き方·立ち上がり方·物の持ち方·菓子の取り方·食べ方·茶の頂き方。
目の前でお手本を見せながら、心ちゃんは1つ1つ丁寧に説明をする。
見てるだけなら簡単そうだけど、実際は難しいんだろうなぁ。
心ちゃんと一緒に居たい!
ただ其れだけで入部して、ちゃんとやっていける?
そんな不純な動機だと、心ちゃんに対しても凄く失礼なんじゃない?
色々な思いが入り混じる。
「茶道で大事なのは心だ!周囲に対する心遣いや、思い遣りの気持ちを持てば大丈夫だよ」
心ちゃんは私と祐奈の顔を交互に見る。
「入部するかしないかは、何度か見学してから決めても良いから…。又いつでもおいで」
「はい…。有り難うございました」
私達は心ちゃんに見送られ、茶室を後にする。
「私、茶道部に入ろうかな…」
夕日に染まった廊下を歩きながら、祐奈が呟いた。
えっ!? 茶道部に入るの!?
私はまだ迷ってるのに…。