旦那様は高校教師
「ほたる~大丈夫?」
1年の借り物競争が終わると、西野と加賀が駆け付ける。
「あれは絶対わざとだったよ!!」
加賀は頬を膨らませ、赤組の応援席をジロッと睨む。
ほたる…2人は良い友達だな?
こんな良い友達に結婚の事を話せないのは辛いよなぁ。
在学中に話すのは無理かも知れないけど、卒業したら1番最初に2人に話そうな!
「南条、まだ他の競技もあるけど本当に大丈夫なのか?」
俺の問いに、ほたるは飛びっきりの笑顔で答える。
「はい!大丈夫です!!」
其れ…反則。
俺…何も言えなくなるじゃん。
「ん…分かった…。でも無理はしないようにな!」
「はい」
ほたるは俺に手を振り、加賀達と応援席へ戻って行った。