旦那様は高校教師
「お父さんの前で男の子の話をすると、機嫌が悪くなるのよ…」
お母さんは苦笑いを浮かべ、ちょっぴり心ちゃんへ視線を移す。
どっちかって言うと機嫌が悪くなるのは、お父さんじゃなく心ちゃんの方なんだよだね。
「祐奈ちゃんと詩織ちゃんは、ご両親とどんな話をするの?」
「私は·····」
お母さんの質問攻めに合う祐奈と詩織。
「純一君と詩織ちゃんは、凄く仲良しなのね♪休みの日はデートするの?」
そして栗山君にも話し掛け、決して1人にはしない。
皆の話を聞きながら、お母さんは私が余り話せなかった星野家の話もしてくれる。
勿論、心ちゃんの事には一切触れない。
お母さんが席を立った時は驚いたけど、皆への隠し事が少し減って、気持ちが楽になった気がする。
「お母さん、今日は有り難うございました」
私は駐車場の近く迄、お母さんのお見送りをした。
「お礼なんて良いのよ。娘のお友達と話せて楽しかった♪其れじゃ、またね♪」
「はい。お気を付けて…」
お母さんは手を振り、車に乗り込む。
私もお母さんに手を振り返し、車が見えなくなるまで見送った。