旦那様は高校教師


「うぅぅっ……ヒック……」



嗚咽が不気味な程に響く。



「あの…大丈夫ですか?こんな所に居たら風邪を引きますよ?」



背後から誰かの声がする。



私に話し掛けてるんだよね?



「だ…大丈夫…で…す…!?」



ん?あれっ!?



どうして!?



振り返った先には、永田君が立っていた。



私は慌てて涙を拭き、立ち上がる。



「ほたるちゃん?だったの!?」



急いで立ち去ろうとする私の手を、力強い手が引き寄せる。



「待って!どうして泣いてるの!?彼氏と喧嘩でもした?」



優しい眼差しが、私を覗き込む。



永田君…ダメだよ…。



心が沈んでる時に、優しい眼差しで声を掛けないでよ。



また涙が零れ出したじゃない…。





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