旦那様は高校教師
下を向いて泣いていると、締め付け感を体に感じた。
ん………?何?
心ちゃんとは違う、力強い感覚。
そっと顔を上げると、私は永田君の腕に包まれていた。
!?ななな…永田君!?
余りの驚きで涙は止まったものの、どうして良いのか分からない。
「あっ、ごめん…」
視線を下へ移した永田君と目が合い、私は解放される。
良かった…どうしたら良いか分からず、困ってたんだぁ。
「ほたるちゃんって、此の辺の人……じゃないよね?」
花壇の道を印すライトに照らされた永田君の顔が、ほんのり赤く見える。
「うん…。電車やバスを乗り継いで来たの…」
「俺は此の近くに住んでる先輩の家に行く所」
永田君は、南の方を指差した。