旦那様は高校教師
「栗山が、ほたるちゃんの彼氏は格好良くて、お前なんかが適うような相手じゃないって言ってたからさ…」
ん?何だか引っ掛かりのあるような言葉だけど、彼氏が心ちゃんだって事は知らないみたい。
「彼は凄く優しくて、沢山愛してくれる人だよ…」
心ちゃんの優しい笑顔·トーンの低い声·甘いキスが頭に浮かぶ。
ただ其れだけで胸が締め付けられ、また目頭が熱くなる。
「じゃぁ、どうして泣いたりしてたの?」
永田君の視線が、私の眼を捕らえて離さない。
う゛…其れは……。
「…此処でどうしても考えたい事があったから…」
ベンチに辿り着き、私は其処に座った。
「ほたるちゃん、風邪引くよ?」
永田君は自分が着ていたジャケットを私に掛け、隣に座る。
暖かい…。
永田君の優しさが伝わってくるみたい。