旦那様は高校教師


「栗山が、ほたるちゃんの彼氏は格好良くて、お前なんかが適うような相手じゃないって言ってたからさ…」



ん?何だか引っ掛かりのあるような言葉だけど、彼氏が心ちゃんだって事は知らないみたい。



「彼は凄く優しくて、沢山愛してくれる人だよ…」



心ちゃんの優しい笑顔·トーンの低い声·甘いキスが頭に浮かぶ。



ただ其れだけで胸が締め付けられ、また目頭が熱くなる。



「じゃぁ、どうして泣いたりしてたの?」



永田君の視線が、私の眼を捕らえて離さない。



う゛…其れは……。



「…此処でどうしても考えたい事があったから…」



ベンチに辿り着き、私は其処に座った。



「ほたるちゃん、風邪引くよ?」



永田君は自分が着ていたジャケットを私に掛け、隣に座る。



暖かい…。



永田君の優しさが伝わってくるみたい。





< 565 / 743 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop