旦那様は高校教師


「暫く此処で遣り過ごそう…」



古びた小屋へ辿り着くと、永田君は慣れた手付きで扉を開ける。



「入って」



「う…ん…」



ホントに入っちゃって良いのかな?



どう考えても、知らない人の小屋だよね?



中も薄暗くてチョット怖い。



入り口で躊躇する私を余所に、永田君は小屋の中をごそごそ動き回り灯りを点ける。



私は軽く雪を払い、恐る恐る中へ足を踏み入れた。



「永田君…此処へ来た事あるの?」



あちこち物色して回る永田君を見ながら、私は小屋の隅に置かれた木材に腰を下ろした。



「此処は先輩ん家の小屋だから、何度か来た事あるよ」



「そうなんだ…」



先輩の家の小屋なら、少しは安心して良いのかな?



でも無断で侵入してる事に代わりはないんだよね…。





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