旦那様は高校教師


「あっ!!ほたるちゃん、チョットだけ此処で待ってて!直ぐ戻る」



何かを思い付いた様にそう言うと、永田君は小屋を飛び出して行った。



「クシュンッ…」



う゛寒い。



1人になり、急に寒さが身に凍みる。



私は永田君に借りたジャケットを羽織り、冷たくなった手に息を吹き掛けた。



「遅くなってゴメン…。良かったら此れ…少しは暖まるよ」



大きな袋を抱えて戻って来た永田君は、其の中からココアを取り出し私に差し出す。



「あ…有り難う…」



一口飲んだココアは、冷えきった身体に温もりを与える。



「後…此れ…先輩に借りてきた!使って」



大きな袋の中から毛布が1枚現れる。



私1人で使う訳にいかない。



「有り難う…永田君も半分使って」



「う…うん…」



少し顔を赤らめ、永田君は照れ臭そうに隣に座る。



そして2人で毛布に身を包み、ただ黙って身体を寄せ合った。





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