旦那様は高校教師


暖かい…。



心ちゃんとは違う温もりが、伝わってくる。



其れはまるで陰からそっと見守るような、永田君らしい温もりに思えた。



暫くすると、隣から小さな寝息が聞こえ出す。



永田君…眠っちゃった…。



ごめんね…私のせいでこんな事になって…。



私が居なければ、もう永田君に迷惑を掛けなくて済む。



此のまま何処かへ行っちゃおうか…。



でも何も言わず居なくなったら、心配を掛けてしまう。



其れに、行くといっても何処へ?



私には帰る場所がもう無いんだよ?



永田君とキスしちゃったし…心ちゃんを裏切ったと言う罪悪感が消えない。



政矢君の為にも、心ちゃんとサヨナラをする…



其れはもう決めた事。



結局今の私は、此処しか居場所がないって事なんだね。





< 574 / 743 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop