旦那様は高校教師
私は永田君を起こさない様そっと立ち上がり、灯りを消して外へ出た。
雪はやみ、辺り一面が白銀の世界へ変わってる。
東の空はうっすらと赤みを帯、夜が明けた事を知った。
一睡もしてないせいか、凄く頭が重い。
私は白い息を吐きながら、何かに導かれる様に北へ向かって歩き出す。
ねぇ?今、心は何を求めているの?
そっちに有るのは、あの場所だよ?
んっ?そっか…思い出の場所で心ちゃんにサヨナラするんだね。
ボンヤリ歩みを進めていると、少し先のベンチに人影が見えた。
アレッ?変だな?
あの人影が心ちゃんに見える。
此処へ来るはずないのに…。