旦那様は高校教師


「永田…。一晩ほたると一緒に居てくれて有り難う」



俺は深々と頭を下げた。



キスの事を考えると、嫉妬で自分が丸焦げになりそうだ。



でももし、永田が居なかったらほたるはどうなっていたか…。



きっとあの時の様に、寒さに震えて倒れていたかも知れない。



或いは、まだほたるを探し続けていたかも知れない。



例え偶然でも、永田がほたるを見付け、此処へ連れて来てくれなければ今と言う時間はない。



凄く感謝してる。



有り難う。



「別にお礼なんて……?ん!?ほ…ほたる?先生、今…ほたるって!?えっ!?」



永田は混乱し、頭を抱える。



無理もないよな…。



学校では苗字でしか呼ばないから…。



「永田、ごめんな…。ほたるは俺の奥さんなんだ」



「先生の…奥さん?…」



永田は寝起きの為、どうやら状況が飲み込めないらしい。





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