旦那様は高校教師
「ほたるちゃん!先生の所へ戻るの?」
「うん…」
永田の問に、ほたるは頷く。
「先生のせいで家出したんだろ!?戻ったって辛いだけなんじゃない?」
あぁ、そうか…永田にはまだ子供の件を話してなかったなぁ。
「ほたるちゃんを泣かせたりするような人の所に、俺は行かせたくない!!」
グィッと引く腕に力を入れ、永田はほたるを引き寄せようとする。
『心ちゃん、少しだけ時間を頂戴』
ほたるは目でそう訴え、俺と繋いでいた手を離す。
「永田君…私達には心が有る。だから傷付けたり傷付けられたり、悲しかったり嬉しかったりするの…」
話をしながら、ほたるは繋がれた永田の手の上に自分の手を添える。
チクリと俺の胸に痛みが走ったが、今は黙ってほたるを見守ろう…。
「今此の瞬間、私は永田君と心ちゃんを傷付けた…。お願い、心ちゃんだけを攻めないで?私のせいだから…」
「ほたるちゃん…」
切ない顔のほたるに、永田は何も言えなくなる。