旦那様は高校教師


「私ね、一晩此処で過ごして気付いたの。隣に心ちゃんが居ないと眠れない…」



振り返ったほたるの視線とぶつかる。



うん…俺もほたるが居ないと眠れない。



毎日毎晩、腕の中にほたるを感じて眠るのが俺の安らぎ。



隣で穏やかに眠るほたるの寝息が、俺にとっての子守唄になっている。



ほたるも同じ様に思ってくれていたのか?



もしそうなら、嬉しいよ。



「私、分かったの…。心から安らげる場所は心ちゃんの所だけ。此の先、何があっても、私はずっと心ちゃんの傍に居る!永田君、ごめんね。色々有り難う」



ほたるは永田の手をそっと離した。



「ほたるちゃんの気持ちは良く分かった…」



永田は俯き、グッと唇を噛み締める。



辛いよな…。



見てる俺でさえ、胸が締め付けられて苦しいよ。



何もしてやれなくてごめんな…。





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