旦那様は高校教師
「送るから後ろに乗って」
スタンバイした栗山君にヘルメットを貰い、私は後ろにお尻を落とす。
「確り捕まって!!発進するよ?」
「はい…」
ショッピングモールへ来る時と同様、栗山君の体に手を回すとゆっくりバイクが動き出す。
すっかり日が暮れたせいか、寒さは倍増していた。
う゛寒い。
もうすぐ駅だから、電車の中で暖まろう。
そう思っていると、栗山君は駅を通過し其のまま走り続ける。
「栗山君!?駅通り過ぎちやったよ!?」
信号でバイクが停止したので、私は大きな声で話し掛けた。
でも返事は無い。
聞こえなかったのかな?
良し!!今度はもっと大きな声で話し掛けよう!
少し身を乗り出す様に体を浮かせた瞬間、栗山君がギュッと私の手を握る。