同居ゲーム



ーーーーーーー…………。



「由宇希〜。」


「ん?」


「そろそろ飯の時間。」



言われてあたしは起き上がった。



あのドラマが終わってから、ずっとソファーでゴロゴロしてたんだ。



「じゃあ作ってくる…。」



ダルい。



まだゴロゴロしてたい。



なんとか誘惑を押し退け、キッチンに向かった。



広いなぁ、いつ見ても。



今は一番端のクッキングヒーターにたどり着くのがえらい。



シンクの端にもたれるように手をつき、あたしは鍋を取り出した。



もう、パスタでいいや。



早く出来るしカンタン。



もう最近ではレパートリーが尽きたので、カンタンでたくさん作れるものを堂々巡りだ。



鍋に水を張り、火(!?)にかける。



その間にソースを作る。



今日は何にしよっかな?



「央〜。」


「何〜?」


「今晩、パスタにしようと思うんだけど、ソースは何がいい?」



しばらく考えるているように央は唸った。



「じゃあ素朴にケチャップソース!」


「わかった。」



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