同居ゲーム
早速フライパンに切っておいた具を入れ、炒める。



だが、火力が弱い!



なかなか、ガスのような火力にはならない。



でも、危なくないのは長所なんだな。



サッとフライパンを揺らす。



ピーマンやら、ベーコンやら、ウインナーやらがひっくり返る。



結構、様になってきたんだろうなぁ、とか思ってみたり。



いつの間にか当然のように料理当番になってしまったあたし。



かれこれ3ヶ月ほど料理をしっぱなしだ。



これで上達していなかったら泣くな。(本気で)



最近は何気に美喜さんも手伝ってくれている。



何やらお弁当の作り方をマスターしたいらしく、卵焼きやウインナーの切り方やらを訊いてくる。



実践をするのが一番だと言ったら、ちょくちょく手伝いをしてくれるようになった。



嬉しいな、とか言ったらちょっと照れるんだろうな(笑)。



テキパキと手を動かしながら、フフッと笑う。



美喜さんって、結構可愛いことするんだよね。



最近、央と笑いあっている。



いや、馬鹿にしてるんじゃなくて。



あたしもしっかりしていて可愛げのある人になりたいなぁ。



「ふぅ。」



あとはみんながそれぞれ戻ってくるのを待つだけ。



茹であがったパスタが絡まないように油をかけて、調理終了。



あたしは央が寝転がっているソファーに戻った。




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