SEASON
今は言葉にして表すしかないけど言葉だけじゃ全然足りないくらい感謝してる。
もう一通は陽生からだった。
今日暇?暇だよな?
動きやすいカッコしてて
家に迎えに行くから
…なんとも強引なメールだ。
あたしが暇じゃなかったらどうすんのさって感じの内容。
ここ1ヶ月弱、陽生が少し強引なのはわかった。
けど、それが善意のものだからたちが悪い。
怒りたくても怒れない、突き放したくても突き放せない。
それが陽生って人なんだ。
10時きっかり、インターフォンがなった。
出てみると陽生が「おはよう」と太陽のようにまぶしく挨拶してきた。
あたしも「おはよう」と返し、家の鍵を閉めて路上に停めてある陽生の車に乗り込む。
助手席席に座らされたあたしは後部座席に千明と風幸がいることに気づいた。
「捺未、おはよう」
「千明も風幸もおはよう」
「おー、おはよーやな」
軽く挨拶を交わして車が走り出した。
陽生は車を運転し、風幸は窓から景色を楽しみ、千明は鼻歌を歌っていて、3人とも心なしか楽しそう。
あたしだけ行き先を知らないみたい。
もう一通は陽生からだった。
今日暇?暇だよな?
動きやすいカッコしてて
家に迎えに行くから
…なんとも強引なメールだ。
あたしが暇じゃなかったらどうすんのさって感じの内容。
ここ1ヶ月弱、陽生が少し強引なのはわかった。
けど、それが善意のものだからたちが悪い。
怒りたくても怒れない、突き放したくても突き放せない。
それが陽生って人なんだ。
10時きっかり、インターフォンがなった。
出てみると陽生が「おはよう」と太陽のようにまぶしく挨拶してきた。
あたしも「おはよう」と返し、家の鍵を閉めて路上に停めてある陽生の車に乗り込む。
助手席席に座らされたあたしは後部座席に千明と風幸がいることに気づいた。
「捺未、おはよう」
「千明も風幸もおはよう」
「おー、おはよーやな」
軽く挨拶を交わして車が走り出した。
陽生は車を運転し、風幸は窓から景色を楽しみ、千明は鼻歌を歌っていて、3人とも心なしか楽しそう。
あたしだけ行き先を知らないみたい。