SEASON
「そのカッコじゃしずらいだろ?」

あたしのカッコを見て陽生は一言。

今のあたしのカッコはストレートのジーパンにパーカー姿。

これでも女子高生かよ…って自分でも言いたいけど、そんな服買ってるお金の余裕なんてない。

動きやすいカッコって言われてもジーパンくらいしかないんだからしょーがないじゃん。

「向こうにトイレあるから今日はそこで着替えて」

指先でボールを地球儀のように回しながら風幸は奥をさす。

早くやりたい衝動を抑えて風幸が言ってたところで着替えた。

着がえたんだけど…

「うわー、子供みてぇ!」

陽生の第一声。

ジーパンはダボダボで長くてベルトしてなんとか止まる感じで、Tシャツなんてワンピース状態で陽生の言うとおりだと思う。

自分でも変だと思う。

でも、これ渡したの陽生だよ?

なのにこのカッコ見て笑われるとか、いい気はしない。

ブスッと不機嫌そうにいると後ろから肩を叩かれた。

「そない顔せんと早よバッシュ履き」

「あ、うん」

関西弁って聞いててなんか落ち着くんだよねぇ。

それとも千明の人柄がいいからなのかな?
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