SEASON
「次は――――」
こうしてカジさんのおかげであたしのプロフィールが出来上がった。
最終確認で見てみると
【捺未】guitar
12月31日
O型
157センチ
県立高校在籍中
ギターとは7年間の付き合い
すごく簡単な自己紹介。
このくらいしか思いつかなかったと言うか、カジさんの質問に答えれなかった。
答えなかったらカジさんが困るとはわかってるけど、あたしも答えることが出来なかった。
あたしについて話せる事なんてあまりないなぁって今更思った。
あたしは別にそれでもいいけど困ったように苦笑するカジさんに悪い気がして謝ると不思議な顔をされた。
「これが栗原捺未って人なんだからいいんじゃない?」
と、笑ってくれた。
大人なカジさんにちょっと感心した。
あたしも早くカジさんみたいな大人になりたい。
カジさんを尊敬の眼差しで見ていると部屋の入口が騒がしくなった。
ひょい、とそちらに顔を出すと真っ先に千明の頭が見えた。
その向こうには栗色の長い髪をキレイに巻いている女性がいた。
千明の顔を見るだけでこの人が彼女の心さんなんだってわかった。
こうしてカジさんのおかげであたしのプロフィールが出来上がった。
最終確認で見てみると
【捺未】guitar
12月31日
O型
157センチ
県立高校在籍中
ギターとは7年間の付き合い
すごく簡単な自己紹介。
このくらいしか思いつかなかったと言うか、カジさんの質問に答えれなかった。
答えなかったらカジさんが困るとはわかってるけど、あたしも答えることが出来なかった。
あたしについて話せる事なんてあまりないなぁって今更思った。
あたしは別にそれでもいいけど困ったように苦笑するカジさんに悪い気がして謝ると不思議な顔をされた。
「これが栗原捺未って人なんだからいいんじゃない?」
と、笑ってくれた。
大人なカジさんにちょっと感心した。
あたしも早くカジさんみたいな大人になりたい。
カジさんを尊敬の眼差しで見ていると部屋の入口が騒がしくなった。
ひょい、とそちらに顔を出すと真っ先に千明の頭が見えた。
その向こうには栗色の長い髪をキレイに巻いている女性がいた。
千明の顔を見るだけでこの人が彼女の心さんなんだってわかった。