恋してキューピッド!
「ふぅ………」


教室に戻る前にトイレに立ち寄る。


緊張したからオシッコ行きたくなっちゃったよ。


水道で手を洗う。



「うん…水が冷たい。やっぱり夢じゃなかったんだ…」



先輩とデート…



……うへへっ。



わっ!キモい!




鏡に写ったニヤける自分の顔が目に飛び込んだがとてつもなくキモい!


引くわぁ~…




でもでもっ!

デートだよっ!?

どーしよう…
何着よう…
新しいの買わなきゃか!?


そもそも…




「どこ行くんだろ。」




場所、決めてないよね。



あははっ。





…………



まぁ、いっか。



先輩に全てお任せしよう!



「へへーっ☆デートっ♪デートっ♪」



「スキップとは随分ゴキゲンだね。」


「ぬあっ!!」



足取りも軽くスキップでトイレから出た瞬間、壁に寄り掛かっていた人影が動いた。


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