シークレットラブ



「みなさん、今日は私達にこのような盛大なパーティを開催していただき、ありがとうございます。
突然ですが、主役のひとり。僕の妻を紹介したいと思います。」




流依、挨拶して。と言われ、いきなりなんて無理!!
と言おうとしたけど、無理矢理マイクを持たされ、前に押し出された。




「あ…えっと、秋山流依です……
この度はありがとうございます。
壱也…さんの妻として、精一杯支えていきたいと思うので、よろしくお願いします。」




なんとか言い切り、会場全体から拍手が溢れる。




き……緊張したぁ…っていうか、このパーティー、私達が主役だったの!?




それから会場を出るまで、ずっと注目の的だった。




野次馬の中には、さっきの人もいて、私と目が合うと、頭を下げた。



私も礼をしようとしたけど、ずかずかと会場の中を歩くスピードについて行けずに、案の定、礼なんかできなかった。




バタンと車のドアが閉まり、私はギュッと抱きしめられた。




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