シークレットラブ
「ごめん!い、今のなし!!なしにして!」
恥ずかしさでいっぱいの私はなんとかその場をぬけ出そうと必死だった。
だけど、私の頭の中は次の瞬間、真っ白になった。
「…んんっ…ふ……いち…やっ…」
今朝とは違う激しいキス。唇をわってゆっくりと壱也の舌が入ってくる。
「んっ……」
く、苦しい…
これが…ディープキス?
舌は口内をかき回し、舌を絡めてくる。
そして、私の息が限界に近づくと、唇は離れた。
「はぁっ……はぁっ……」
「あんまり可愛いこと言うと、襲うから」
言われた途端、一気に顔が熱くなるのがわかった。
「ほら、行くぞ」
差し出された手を握ると、グイっと強く引き寄せられて、そのままビルの中に入った。