one.real

カウンターの棚から飲みたいのを選ぶ碧杜に合わせて俺も選ぶ。

碧杜と会う時、大抵次の日は半日とか1日オフの日だけど、必ずしもそうとは限らないので最初は大抵コーヒーとか紅茶で始まる。

それぞれ飲みたいものを告げたところで、総司さんは他のお客さんに呼ばれて行ってしまった。

明らかに総司さん目当てで通ってるんであろう綺麗な女の人二人組。

気持ちはわかるけど、不毛だから止めなって言ってあげたい。


『総兄相変わらず…麗ちゃんも大変だな』


碧杜が笑う。

総司さんには彼女がいる。あんな大人な世界に足突っ込んでそうなくせに、相手は年下の女子高生だってゆうから驚きだ。



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