one.real

零すぞー、

突然頭が揺れて瞬くと、その間に手からオレンジジュースを取られた。

ぼんやりしていた俺を叩いた三浦さんは、オレンジジュースをテーブルに置いてから俺の向かいに立つ。

視線は俺ではなく、窓の外に向いている。

空っぽの手がブラインドに伸びた。


『こんな中途半端な階から下見て何が面白ぇんだよ』

『…べつに何も、見てないですよ』

『ふーん?まぁいいけど。なぁ知ってるか』


得意気な口調に首を傾げたた。

三浦さんのゴツイ指がブラインドの隙間を無理に拡げて、その向こうの景色がより明確になる。


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