私の中の眠れるワタシ

この後の展開は、予想がついた。

偶然にもソウタとよく行ったホテルの前に着く。

ワタシは、なんの抵抗もなく、入口をくぐった。

彼は、

「言わないよね?」

と、念を押し、

「言っちゃダメな人は誰ですか?」

と聞くと、

「俺の学年の、オトコには勘弁。」

とだけ答えた。

ワタシは、部活以外の場所に彼女がいるのかなぁと、ぼんやり予測する。



ソウタが待っているので、二時間もいないで部屋を出た。

「じゃ、また明日。」

ワタシは、最後にもう一度キスをして、

「楽しかったです!じゃ、秘密で!」

と、明るく別れた。





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