私の中の眠れるワタシ

そして彼は、待っていた。
私を見つけて、なぜか立ち上がった。

「蜜、ここだよー!」

人が多いカフェの中で大きく手を振る彼に赤面し
私は、足早に近づき、席に座った。

「話したい事、早く話して。」

「そんなに慌てないでよ。何か頼もう?」

メニューを開く彼に

「話の内容によっては、すぐ帰るから。」

と言って私はメニューから目をそらした。

「すいません、ブレンド一つ。」

彼は勝手に私の分を注文した。

私は軽くいらだち、

「カフェオレにしてください。」

と訂正した。

……一体、何が目的なのか。



「あのね、蜜は俺の事、きっと誤解してるよ?」

「何を。してないと思うわ。するほどアナタを知らないし。」


彼はなぜか、私の頭をなでた。

唐突で、よける事ができない私は、されるがままの格好で、彼をみた。


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