私の中の眠れるワタシ

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『おお、お帰りぃ!!
遅かったね〜、オツカレ。今、コーヒー入れてるから、座れよ!』

『アキ!ただいまっ!けいたろー!ママ今日も頑張ってきたぞぅ〜!』

二人の膝の間をフラフラと行ったりきたりする圭太郎が、アキに台所は危ないからと。

私の方に押しやられる。

『なぁ、もうちょっと早く帰ってこいよ〜。圭太郎と二人でご飯も、つまんないよな?圭太郎』

パパの話す意味もわからず、おもちゃを振り回している圭太郎に。

『だからね、今日はさ……』

もったいぶるように。

私は、鞄の奥に隠していた包みを取り出す。

『ジャーン!!圭太郎に、オミヤゲでしたぁー!』

圭太郎より、アキの方が興味津々で、コーヒーカップを両手に持ち、近寄ってきた。

『え!え!なにさ、なにさ!』

圭太郎のかわりに、アキがバリバリと包み紙を破り始めると、その音に興味をそそられて、やっと圭太郎がこちらを向いた。


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