私の中の眠れるワタシ

体調不良




新生活は、ホントに私のいろんな雑念を追い払ってくれた。

新しい部屋の配置、彼と眠る日々……。

迷いが吹き飛ばされる気がした。



−−マヨッテルワケ、ナイ。



ワタシは、楽しくてたまらなかった。
もう、コソコソする必要もない。
今までのように、わざわざ遠くのホテルを使う事も。
アキの着信におびえて、電源をきることも。


ハヤオと二人で会社に出勤し、二人で帰る。

もちろん、見つからないように、ではアルケド。

離婚届は、もう出ている。
会社の名刺も、『長崎 蜜』に戻した。


職場の人は皆、驚いたフリをしたけど、本音は誰も驚いてなんて、なかった。

そのくらい、会社ばかりいた。

そして。
夜は、ハヤオと。




< 402 / 433 >

この作品をシェア

pagetop