不思議な家のアリス
休み時間になり、お昼ご飯を買いに行くため廊下に出ると、同じ学年の生徒達から好奇の視線が注がれた。
「ほら、あの子…」
「可哀想だねー」
コソコソ話しても、全部聞こえてるよ。
頭が割れそうに痛んだ。
どこからともなく絶えず注がれる視線。
コソコソ話も、同情の言葉も何もかもが嫌になっていた。
なんとか耐えて、やっと放課後。
静にバイバイしてから、急いで学校を出た。
皆陰ではコソコソ言うくせに、私には何も言ってこない。
それが当たり前だし、気配りだろうと思うけど。
腫れ物に触る様な扱いが、物凄く窮屈だった。
私の近くでは、家での出来事や、家族の話を皆絶対しない。
ホッとする反面、物凄く切なかった。
もう、学校来たくないなぁ…。
ボーッと考えながらひたすら家路を急いだ。
―ガチャ
「…ただいまー。」
長い廊下を歩き、二階へ向かった。
「お?やっぱ制服着てんと発育不良のお子ちゃまも高校生に見えんなぁ。」
階段の上から声が降ってきた。
…秋夜だ。
反論する気力もなく、無視して階段を上る。
「あ、テメ。なにシカトしてんだよ?」
ひたすら無視。