今日の・・・
「とりあえず、家の中をみせてもらってもいいいですか?」
私はそう言って先に立ち上がった。
「わかりました。どこからがいいですか?」
恵子さんは翔君を膝から降ろして言った。
「じゃぁ、2階を・・・」
その時は既に2階に何かあると思っていた。
玄関から続く階段は薄暗く、小さくきしんでいた。
「失礼ですが、寝室を見せていただけませんか?」
「はい、大丈夫です」
私たちは階段を上がった先の寝室へ案内された。恵子さんがドアを開けてくれた。
「わっ!」
私は見えた光景にちょっとびっくりして小さく声を上げた。
「何? どうしたんよ~!」
一番後ろに隠れるようについてきていた千秋ちゃんは震え声で言った。
「ごめん、ごめん」
10畳ほどの洋室の真ん中に置かれたダブルベッドの上で、一人の男が横たわっていた。部屋はきれいに整えられ、ベッドの他は2つの洋服ダンスとドレッサーが置かれているだけだった。
「旦那様って、今仕事ですよね?」
一応、聞いてみた。
「はい・・・」
もう一度、ベッドに視線を戻すと、男はゆっくりその青白い顔をこちらへ向け、驚いたような表情を浮かべると、消えてしまった。
「わ、どこへ行く!」
思わず口走ってしまった。
「だから、なんやのぉ?」
また千秋ちゃんがつぶやいた。
男が消えてしまったので、私はベッドの近くにひざまずき、目を閉じると男の過去を見るため、意識を集中した。
私はそう言って先に立ち上がった。
「わかりました。どこからがいいですか?」
恵子さんは翔君を膝から降ろして言った。
「じゃぁ、2階を・・・」
その時は既に2階に何かあると思っていた。
玄関から続く階段は薄暗く、小さくきしんでいた。
「失礼ですが、寝室を見せていただけませんか?」
「はい、大丈夫です」
私たちは階段を上がった先の寝室へ案内された。恵子さんがドアを開けてくれた。
「わっ!」
私は見えた光景にちょっとびっくりして小さく声を上げた。
「何? どうしたんよ~!」
一番後ろに隠れるようについてきていた千秋ちゃんは震え声で言った。
「ごめん、ごめん」
10畳ほどの洋室の真ん中に置かれたダブルベッドの上で、一人の男が横たわっていた。部屋はきれいに整えられ、ベッドの他は2つの洋服ダンスとドレッサーが置かれているだけだった。
「旦那様って、今仕事ですよね?」
一応、聞いてみた。
「はい・・・」
もう一度、ベッドに視線を戻すと、男はゆっくりその青白い顔をこちらへ向け、驚いたような表情を浮かべると、消えてしまった。
「わ、どこへ行く!」
思わず口走ってしまった。
「だから、なんやのぉ?」
また千秋ちゃんがつぶやいた。
男が消えてしまったので、私はベッドの近くにひざまずき、目を閉じると男の過去を見るため、意識を集中した。