今日の・・・
「遅いな・・・」
そう言えば夕実が遅いなと思い、キョロキョロと姿を探すと入り口付近で手にコーヒーの紙カップを手に持ったまま誰かと立ち話している。
「谷君か・・・」
谷君は同じ学科の同級生で、アメフト部に所属する、いわゆるイケメンである。森下君とはまた全然違った華やかな雰囲気を持ち、会えば立話をする程度の友達である。
すぐに戻ってくるかと思い、先に弁当を食べることにした。
しかし、ほとんど弁当が終わる頃になっても夕実は戻ってこない。ま、私は早食いなんだけど、でも・・・・。と、そこへ、同じクラスの亜美がうどんの乗った盆を手に話しかけてきた。
「あっちゃん、一人?ごめん、座ること無くて・・・」
「あ、亜美。ううん、いいよ、いいよ、座って」
「良かった、ありがとう」
「夕実がいるねんけど、戻って来なくて。ほら、あそこ」
私は亜美に目で夕実の場所を指した。
「あぁ、谷君か。最近夕実狙いだってさ」
「えぇ?!そうなん?・・・あ、そうか、亜美の彼、アメフト部やったっけ。どうりで最近よく話しかけてくるなぁと思ってた」
「うん。まぁ、よう遊んでるみたいやね、谷君は。でも今は同じクラスにどうしても落としたい子がいるんやって、彼が言ってた」
「夕実?」
「・・のようやね。まぁ、でも気を付けた方がいいと思うけど」
「やっぱり、そうなんや。どれ、助けに行って来ようかな。ごめん、荷物見てて」
谷君と何気に距離を保とうとしてどんどん後ずさっている夕実を見て、私は弁当のふたを閉めると立ち上がった。
そう言えば夕実が遅いなと思い、キョロキョロと姿を探すと入り口付近で手にコーヒーの紙カップを手に持ったまま誰かと立ち話している。
「谷君か・・・」
谷君は同じ学科の同級生で、アメフト部に所属する、いわゆるイケメンである。森下君とはまた全然違った華やかな雰囲気を持ち、会えば立話をする程度の友達である。
すぐに戻ってくるかと思い、先に弁当を食べることにした。
しかし、ほとんど弁当が終わる頃になっても夕実は戻ってこない。ま、私は早食いなんだけど、でも・・・・。と、そこへ、同じクラスの亜美がうどんの乗った盆を手に話しかけてきた。
「あっちゃん、一人?ごめん、座ること無くて・・・」
「あ、亜美。ううん、いいよ、いいよ、座って」
「良かった、ありがとう」
「夕実がいるねんけど、戻って来なくて。ほら、あそこ」
私は亜美に目で夕実の場所を指した。
「あぁ、谷君か。最近夕実狙いだってさ」
「えぇ?!そうなん?・・・あ、そうか、亜美の彼、アメフト部やったっけ。どうりで最近よく話しかけてくるなぁと思ってた」
「うん。まぁ、よう遊んでるみたいやね、谷君は。でも今は同じクラスにどうしても落としたい子がいるんやって、彼が言ってた」
「夕実?」
「・・のようやね。まぁ、でも気を付けた方がいいと思うけど」
「やっぱり、そうなんや。どれ、助けに行って来ようかな。ごめん、荷物見てて」
谷君と何気に距離を保とうとしてどんどん後ずさっている夕実を見て、私は弁当のふたを閉めると立ち上がった。