今日の・・・
「ま、でも夕実だって子供じゃないねんからそんなに心配しなくても大丈夫だって。谷君も、遊び人ではあるけど、そんな酷いことはしないよ。どっちかと言うと、彼は気に入った女を落とすまでをゲームみたいに楽しんでるタイプやろうしね」
亜美は食べ終わったカレーのスプーンを置いていった。
その時、テーブルの上の私の携帯が鳴った。夕実だ、そう思って慌てて開くとやはりそれは夕実からのものだった。件名も書かれていなかったので慌てていたのだろうか。
「今、居酒屋。谷君トイレに行ってる。やっぱり、変」
簡潔過ぎるほどにそう書かれていた。
「噂をすれば?」
亜美が言った。
「うん。居酒屋だって。どこかはわからないけど」
「ふぅん」
「ちょっと、返事打つわ。ごめん、テレビでも見てて」
私はそう言って、リモコンを亜美に渡した。

「また視線?とりあえず、お守りは持っておいて。もう少ししたら電話する」
こう打ってメールを送信した。携帯のデジタルが7時を告げている。

「さてと、あっちゃん、心理学のノート、見せて」
亜美が言った。
「あ、そうだったね」
私は半ば上の空で返事をし、床に無造作に転がしていたトートバックをガサガサした。
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