今日の・・・
二人ともがシャワーを浴びて床に就いたのは、もう12時近かった。私はベッドに、夕実は横にマットレスを敷いて寝ていた。眠れないかと思っていたが、夕実はすぐに寝息を立て始めた。ここのところの睡眠不足のせだろう。私はしばらく上を向いて考えていたが、特に何も思いつかない。さて、どうやって夕実から追い払おうか・・・。
目をつぶっているうちに私も眠ってしまっていたが、夕実の苦しそうな声に気付いて目を覚ました。隣を見ると、女が夕実にのしかかり、首を締め付けている。あの女だ。巻き髪にシーンズ、12月なのに半そでのピチTを着ている。
私は咄嗟に体を起こそうとした。だが、体はぴくりとも動かなかった。
「え?」
正直、こんな金縛りは子供の時以来なかったので、そうとう驚いた。そうしている間も夕実は苦しそうにもがいている。まずい・・・と思い、わずかに息の漏れる程に出る声で経を唱え始めた。
「そんなもの、効かないわよ」
夕実の上の女がゆっくりとこちらを振り返ってつぶやいた。不覚にも私は軽くパニックに陥ってしまった。女は、夕実から離れると、ユラユラと私の方に近づき、引っ付きそうなほど顔を近づけて言った。
「邪魔すると、あんたも許さないわよ」
私は久々に、怖い、と思った。どうしよう、途方に暮れたその時、
「フーッ・・・!」
と毛を逆立てたシロが女の後ろからその背中をすり抜けて私のお腹の上に飛び込んできた。シロがすり抜けた瞬間、女はスッと消えた。
「シロ・・・」
「フーッ・・・」
シロはまだ唸っている。子猫らしからぬ低い声だった。
「シロ、ありがとう。助かったよ。もう大丈夫やから」
私はようやくの思いで体を起こした。シロはベッド脇に飛び降りると、ニャァ、とひと鳴きして壁に消えていった。
「・・・私じゃ、あかんかも・・・」
我に返って、慌てて夕実を見ると、そのまま寝入っているようだった。と言うか、気絶しているのだろう。私は驚かさないように、名前を呼んで、そっと肩をたたいた。
「ウ・・・」
夕実は苦しそうに唸ると、静かに目を開けた。
「夕実、大丈夫?」
私の声に、夕実は夢か現実かわからないと言ったような顔を向け、しばらくじっと私を見つめていた。
「・・・うん、大丈夫。凄く苦しかったけど・・・」
目をつぶっているうちに私も眠ってしまっていたが、夕実の苦しそうな声に気付いて目を覚ました。隣を見ると、女が夕実にのしかかり、首を締め付けている。あの女だ。巻き髪にシーンズ、12月なのに半そでのピチTを着ている。
私は咄嗟に体を起こそうとした。だが、体はぴくりとも動かなかった。
「え?」
正直、こんな金縛りは子供の時以来なかったので、そうとう驚いた。そうしている間も夕実は苦しそうにもがいている。まずい・・・と思い、わずかに息の漏れる程に出る声で経を唱え始めた。
「そんなもの、効かないわよ」
夕実の上の女がゆっくりとこちらを振り返ってつぶやいた。不覚にも私は軽くパニックに陥ってしまった。女は、夕実から離れると、ユラユラと私の方に近づき、引っ付きそうなほど顔を近づけて言った。
「邪魔すると、あんたも許さないわよ」
私は久々に、怖い、と思った。どうしよう、途方に暮れたその時、
「フーッ・・・!」
と毛を逆立てたシロが女の後ろからその背中をすり抜けて私のお腹の上に飛び込んできた。シロがすり抜けた瞬間、女はスッと消えた。
「シロ・・・」
「フーッ・・・」
シロはまだ唸っている。子猫らしからぬ低い声だった。
「シロ、ありがとう。助かったよ。もう大丈夫やから」
私はようやくの思いで体を起こした。シロはベッド脇に飛び降りると、ニャァ、とひと鳴きして壁に消えていった。
「・・・私じゃ、あかんかも・・・」
我に返って、慌てて夕実を見ると、そのまま寝入っているようだった。と言うか、気絶しているのだろう。私は驚かさないように、名前を呼んで、そっと肩をたたいた。
「ウ・・・」
夕実は苦しそうに唸ると、静かに目を開けた。
「夕実、大丈夫?」
私の声に、夕実は夢か現実かわからないと言ったような顔を向け、しばらくじっと私を見つめていた。
「・・・うん、大丈夫。凄く苦しかったけど・・・」